月別アーカイブ: 2009年4月

QHY9 高輝度星横の暗線対策についての回答

Qiu氏から、暗線対策について、詳しい説明のメールが来た。
つたないが翻訳をすると以下のとおり。
うーん、これでは少し不満残るが、しかたない。
基板を待ちましょう。。。

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こんにちは
 すべての状況で明るい星のそばに暗線がでるわけではありません。
 いくつかのサイズのスポットだけが、暗線を引き起こします。
 また、暗線は非常に弱いですし、Stretchをしなかったり、多くStackすると、暗線は見えません。
 M45イメージがディスカッションフォーラムにありますが、暗線は見られません。
 それは、あまり強いStretchをかけていないからです。

背景が非常に暗い、そして、若干の光害があるならば、弱い影はバックグラウンドの中にでるショットノイズであり、暗線は見えません。
 もし、リードアウトノイズが少し大きいならば、暗い影がノイズ部分に発生し、見ることができます。

通常語られる早いダウンロード速度は、高いリードアウトノイズを引き起こすかもしれません。
 それで、天文用カメラ(天文台で使われるものを含みます)のほとんどは、遅いダウンロード速度を使います。

暗線はA-Dコンバータにつながる2つのキャパシタ(コンデンサ)と関係があります。
 キャパシタの適切な値は、暗線を減らすことができます。
 それは、周波数に依存します。
 QHY9のデザインはQHY8と同じ値のものを使っています。
 しかし、QHY8の周波数は、QHY9より低いです。
 なので、速度を遅くすると、それはよくマッチします。
 高速なダウンロードのために、適当なキャパシタ値があるとわかっています。
 しかし、我々はリードアウト速度を考慮すると、速いダウンロード速度を提案しないのです。

QHY9 デジタル基板未だ到着せず。。その理由は?

先月終わりに判ったQHY9のバンドノイズ問題に対し、新しい基板を送ってくれるとのことであったが、昨日までの段階でまだ到着していない。

しびれを効かせて、Qiu氏にどうなっているかとメールしたら、(このブログでも話題にした)「高輝度星の横にでる暗い線の問題対策も行った状態で送りたい。ごめんなさい、その検証に晴れた日を待っているので、テスト結果よければ次週にも送る」とのことであった。

どうやら、その対策はCCDからのダウンロード速度を遅くすることであるようで、通常のUSBからのソフトの書き換えでは出来ない、デジタル基板上のFPGAに直接その設定を書き込まないといけないようだ。

スピードは1Mpixel/sec→700kpixel/secとなり、時間は10sec→15secとなるようだ。
QSIは20secなので、それよりは早いよ と言っているが、なんだか残念。

FLIのMLは1秒以下でも、このような問題はあるとは聞いていないが、FLIはどういう技術つかっているのだろうねとQiu氏には言っておきました。