Qiu氏から、暗線対策について、詳しい説明のメールが来た。
つたないが翻訳をすると以下のとおり。
うーん、これでは少し不満残るが、しかたない。
基板を待ちましょう。。。
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こんにちは
すべての状況で明るい星のそばに暗線がでるわけではありません。
いくつかのサイズのスポットだけが、暗線を引き起こします。
また、暗線は非常に弱いですし、Stretchをしなかったり、多くStackすると、暗線は見えません。
M45イメージがディスカッションフォーラムにありますが、暗線は見られません。
それは、あまり強いStretchをかけていないからです。
背景が非常に暗い、そして、若干の光害があるならば、弱い影はバックグラウンドの中にでるショットノイズであり、暗線は見えません。
もし、リードアウトノイズが少し大きいならば、暗い影がノイズ部分に発生し、見ることができます。
通常語られる早いダウンロード速度は、高いリードアウトノイズを引き起こすかもしれません。
それで、天文用カメラ(天文台で使われるものを含みます)のほとんどは、遅いダウンロード速度を使います。
暗線はA-Dコンバータにつながる2つのキャパシタ(コンデンサ)と関係があります。
キャパシタの適切な値は、暗線を減らすことができます。
それは、周波数に依存します。
QHY9のデザインはQHY8と同じ値のものを使っています。
しかし、QHY8の周波数は、QHY9より低いです。
なので、速度を遅くすると、それはよくマッチします。
高速なダウンロードのために、適当なキャパシタ値があるとわかっています。
しかし、我々はリードアウト速度を考慮すると、速いダウンロード速度を提案しないのです。
utoさんへコメントありがとうございます。F社の速度を聞くに付け、また現状QHY9で7?8秒のダウンロード速度に慣れると、これから遅い速度になるのは心情的にはつらいです。QHY社の技術力を期待したいのですが、まだ難しいのでしょうね。F社の速度の秘密が知りたいです。 😎
通常、CCDはゆっくりと読み出した方が、ノイズが少なくなります。たとえ話になってしまうのですが、CCDは転送方式から、よくバケツリレーの様なものと言われてますが、これを慌てて運んだら、バケツ内のデータが暴れて飛び散ったり、他のバケツに入り込んでしまったりしてしまいますよね。(具体的には電荷転送時にノイズが乗りやすかったり、電荷転送しきれなかったり・・問題が出る様です)したがって計測用途のFFT型CCDは実際には非常にゆっくりと慎重に読み出されています。これを高速に転送するには、実は非常に良い回路設計と制御が必要になってくるわけで、F社さんはそれができてるってことなのでしょう。同じCCDチップを使っていれば性能は同じ、とは某天文雑誌が天文アマチュア向け冷却CCDが出始めた頃に書いていましたが、現実問題として決してそんなことはないわけです(もっとも、性能がCCDのスペックに依存するのはたしかですけど)