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PPSプロジェクションユニットにレンズは不要でした。

昨日の記事でPPSプロジェクションユニットに、投影用のレンズが必要な話を書きましたが、今日になって、他のレンズの模索中に、LEDをある位置に置くと、きれいな縦線が画面の横に出来たのです。

その場所は、OAGの光を入れる穴のそばから4㎜位ずれた位置です。早速発泡ポリエチレン板を加工し、LEDを保持する円盤を作成し、取り付けてみたら良好な結果となりました。

これまで、遠回りしていたみたいで、半分がっくり来たのですが、これで、ZWO社のOAGを入手するだけで、他の部品も不要で、簡単な工作で良いので、このPPS発光プロジェクションユニット(PPS Flash Projection Unit)の作成ハードルが大きく下がったと思います。

OAGの光を入れる穴と LEDと固定用板。LEDが円盤の中心からずれた位置にあることがわかる。
LEDをつないで投影させたところ、奥のPCに右端が光った画像が見えます。

アマチュア向け本格的AOが開発進行中

今年、アマチュア向け望遠鏡に適用できる小型の通常(X-Y補正だけでなく、Focus、非点収差など高次補正する)AOシステムがイタリアの大学ベンチャー企業Dynamic Optics社で開発されています。
https://dynamic-optics.eu/applications.php?p=telescopes
この会社のAOの特徴は一般的な「可変鏡」で補正するのではなく、「可変レンズ」(Adaptive lensと言ってます)を使っていることです。
https://dynamic-optics.eu/products.php?p=adaptive-lenses
この方式だと鏡を使わずコンパクトに出来そうなイメージだったので、問い合わせてみました。
当初、Dynamic Optics社にC14望遠鏡でのAOを提案してもらう考えでしたが、望遠鏡により調整が必要で、現地据え付けに来訪するか、望遠鏡を送って組付け調整後、返送する案を提示してきました。
かなり大げさな話になりそうだったので、調整が要らない様、先方に実績のあるC11望遠鏡で提示してもらうことにしました。
しかし、やり取りしている内にいろいろ課題が見えてきています。
1.WFS(波面センサ)側に光の90%を持って行かれ、残りの10%で画像撮影になる。。
2.対象星が1等星クラスで300~400fpsで補正可能だが、2等星だと30~40fpsまで遅くなる。。
3.デフォーマブルレンズが気温0度付近で、僅かな球面収差が発生する。
1については、ビームスプリッタが9:1になっているのを5:5も可能にしてもらう。(切り替えできる)
2については、先方も懸念していて、PSFを求めて補正するやり方(ただし補正項目は低次のものに限られる)を使えば暗い星も対象に出来る模様。
この検証にはあと2週間くらいかかるとのこと。
3については、仕方ないと回答。(ヒーターとかで温めるしかない)
以後、やり取りは継続していきますが、いつ完成するかは見通せない感じです。

一方、最近まで知らなかったのですが、米国のStellar Product社は小型で安価な、シンチレーションキャンセラー「AO-2」を1990年代に開発、日本でも発売していたそうです。
2010年台にはPCを使ってより高次な補正すべく「AO-5」を開発していましたが、プロトタイプで終わってしまって、最近まで動きがありませんでした。
http://stellarproducts.com/about/personal/Stellar%20Products%20Adaptive%20Optics.htm

ところが今月になって、このAO-5の開発が進んでいることがアナウンスされました。
http://stellarproducts.com/adaptive/AO5lit.htm
最近の惑星撮影では、ラッキーイメージング法が主流だけど、良い空の下でもなかなか良い画像が得られない。
高速Tip-Tilt補正法で、やっと数%良い画像がキャプチャーできるレベル。
今回開発するAO-5による補正はTip-Tilt,デフォーカス、2種の非点収差を補正するもので、これにより、良い空では50%、普通の空で10%良い画像が得られるとのこと。
要は、AO-5とラッキーイメージング法で、大幅に歩留まりが上がるというものです。
対象の望遠鏡の口径は10inch(25cm)から24inch(60cm)。可変鏡は使わず、可動するレンズを使う(SX-AOやAO-8はレンズではなく平面ガラス)
対象の星は16inch(40cm)望遠鏡で9等星までとアマチュア用としては十分です。これはガリレオ衛星、天王星、海王星も対象になります。
解像度は0.3秒角(多分16inch望遠鏡で)が目標とのこと。
多分1年以内に発売にならないかなあと思っています。

黒部ダム立山アルペンルート 日帰りで行ってきました。

10月放送のブラタモリに刺激を受け、一度は行ってみたかった立山黒部アルペンルートに、11月5日 日帰りで長男と行ってきました。

岐阜を起点にしたJRの「立山黒部アルペン切符」を使うことは決めていて、最初は11月4日にしようと計画していたのですが、天気予報で5日の方が良いと分かったので、5日に行くことにしました。

朝5時前に起床し、5時半に自宅を出、6時前在来線最寄り駅から乗車、7時の特急しなのへ名古屋から乗り換え9時に松本へ。それから大糸線で信濃大町で降り、バスで扇沢に10時40分ごろ到着。

扇沢から来年廃止になるトロリーバスで黒部ダムへ向かい11時40分ごろ到着。絶好の天気で気分が高まりました。

ダム観光放水は10月15日で終了していて、外部階段は凍結して降りれませんでしたが、景色は良く、昼食のカレーを食べて、12時40分ケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、大観峰へ。

2400mからの雪景色を堪能し、トロリーバスに乗り、室堂へ到着。室堂付近も晴天で雪景色もきれいでした。すぐにバスに乗り美女平へ。

途中、称名滝も見れました。美女平からケーブルカーに乗り、立山駅に到着し、そこから富山駅まで地方鉄道の特急(といっても物凄く遅い)で行きました。

岐阜まで行く電車の時間まで1時間あったので、富山市電の環状線に乗り市内を一回り。17時10分富山発岐阜行きの特急ひだ(高山まで3両編成!)に乗り込みましたが、海外客も多く、どうなることかと思いましたが、高山で大方降りてしまい、岐阜まで空席が目立つ形になりました。

岐阜には21時前に、自宅には21時半くらいに到着し、日帰り旅行は完了。大満足!

M42 オリオン大星雲

M42-L_HDR-R2-lrgb

11日の晩、久々に自宅で撮影しました。ただ、SXのドライバが調子悪くて、各露光の開始が毎回10秒くらいかかる状態になり、ちょっと手間取りました。また、最後に曇られRGB2枚ずつNGとなりました。。

StarlightXpress SXVR-H36(-20℃) L:240sx6,120sx6, 60sx6, 30sx6, 15sx6, 6sx6, RGB各240sx4、Lodestar+PHD2, AstroDreamTech MC300, CCDstack2, ステライメージ7

火水木金土星(月無し(^^;))

IMG_1933_20160208_5planets

8日の朝、早起きして近くの見通しの良い場所に移動して、火水木金土星を撮影しました。

右から木星、火星、土星、金星、水星になります。水星は厳しいですが写ってます。スピカが木星と火星の間にあって紛らわしいです。

残念ながら月を撮れる時期を逃してしまいましたが 、良しとしましょう。。

EOS KissX7i ISO800 F4 10mm 5sec

 

高鷲にて

MilkyWay SummarBigTriangle

22日の晩、M31の撮影の合間に改造EOSKissX7iで天の川撮って見ました。

上はデネブからカシオペアにかけて、下は夏の大三角を狙ったものです。

下はなんちゃって新星景写真的な処理です。。

最終M51

Mean M51-lrgb-0503-trim-final

先回までの処理に不満があったので、ぼちぼちやり直していました。お手本は岡野さんの本です。バックグラウンドのカラームラ対策が役に立ちました。でも、解像度だけは何ともならず、ここまでで終了です。

ひさびさにM51

M51LRGB color3s-FLMean M51-lrgb-trim-deco-FL

昨晩は仕事の帰りも遅かったので、天気が良くても遠征には行けず、自宅でひさびさにQHY9でM51撮影を行いました。レジューサーからCCD面までの距離が2mmくらい合ってない中、しばらく使っていなかったOrionのAOと格闘しながら、予定より1時間遅れの撮像開始。

L(x1)10min8枚、R(x2)5min枚、G(x2)5min4枚、B(x2)5min4枚薄明迎えました。画像処理はCCDStackでざっくり、色ずれ残ってますので、再処理必要ですね。。

C14+0.75RD(合成F8)、 QHY9(-30℃)、OrionSSAO(10Hz)+Lodestar、NJP-temma2、トリミング有

4月25日色不足を改善。でも、解像度が良くない。