星食ビデオ研究会参加

24日ハートピア安八で、星食ビデオ研究会が開催され、参加してきました。


北は北海道から、都合で参加されませんでしたが南は与論島まで、すごく広い範囲からの参加があり、この分野の活動の広さが伺えます。
最初に、自己紹介があり、数十年のベテランさんや、天文雑誌でお名前を見たことのある人、JAXAの研究者の方も居て、すごかったです。
その後、愛知県立一宮高校の金環日食からの太陽半径の算出報告、滋賀のI 田さんの星食観測の歴史、三重のW部さんの小惑星による恒星食の記録の一覧からの考察の報告があり、興味深い話が聞けました。


昼からは、今回の目玉である光量測定ソフトLimovieの作者長野のM下さんによる、星食観測の意義とソフトの操作方法の講義がありました。
Limovieは非常に良く出来たソフトで、GPS時間が入ったビデオ画像から、星の光量を正確に測定する機能があります。
この操作方法を直接 作者のM下さんからお聞きできる貴重な機会となり、今までわからなかったことがだいぶ判るようになりました。
しかし、機能をすべて説明できる時間は無く、このソフトを十分理解するには、2日くらい必要かもという声もありました。
講習の後、記念撮影、天文台見学、ポスター掲示、ディスカッションの時間と進み終了。
場所を移して、居酒屋で宴会となりました。

席でご一緒したのは、日食観測で有名なO越さん、JAXA(!)のT村さん、Limovie作者のM下さん、一宮高校のT村さん、ハートピア安八のF越さんで、JAXAでの研究の話(T村さんは、すばるやHubble望遠鏡での観測もされていた)、先日の日食(船上、アマルー)の話、Limovieの詳細な使い方など、かなり充実した話であっという間に時間が来てしまいました。
また、来年もハートピア安八で開催されそうなので、再度参加したいと思っています。

皆既日食in ケアンズ



上海のリベンジでケアンズ行ってきました。
2泊4日の星ナビツアーです。アストロアーツのK山さんも同行され、香港
行きの飛行機では、隣同士になっていろいろお話できて良かったです。

香港→ケアンズ便では偶然まっくんさんも搭乗されていて、空港の荷物
引取り時にお互いの健闘を祈り、空港でお別れしました。

空港に到着したとき雨に見舞われ、いやな予感したのですが、雨になっ
たり晴れになったりの繰り返しが夜まで続きました。

そして、夜0時にホテルをバスで出発し、最初は窓から星が綺麗に見えて
いたのですが、現地に到着するころ、曇り空に。

そしてセッティングを開始するのも躊躇われるほど、小雨が時折あり、暗
い雰囲気に。

隣の観望隊は星の村天文台のO野さんがサポートしていたようで、O野さ
んの拡声器を使った解説が有難かったです。

夜明けを迎えても、一向に太陽は見えず、ダイヤモンドリングも雲の向こ
うで、ため息が出たところで、奇跡の皆既のコロナ。

一眼での撮影は、PCとの通信不成立でNG。
手持ちのデジカメ動画とビデオカメラのみの撮影となりました。
ビデオカメラの方は、偶然方向がバッチリだったという幸運に恵まれ成功
しました。

動画はYouTubeで見てください。
前半はデジカメ動画、後半はビデオカメラ画像で、途中真っ黒になります
が、フィルタをかけたからです。
http://youtu.be/LnEgE9ct8_M

2012.11.17追加:
先の動画は長いので、カメラ別に分けました。
http://youtu.be/ZkVAdLTVhcU はビデオカメラ動画
http://youtu.be/sSWIQHxzS98 はデジカメ動画です。

M31



この週末は自宅でM31を撮影。
TOAとQHY9の組み合わせでは、M31全体入らないのでですが、良しとしました。
RGBのピントが異なるため、撮り直ししたり、大変でした。
画像処理では、今まで消せなかったゴミのようなノイズや原色ノイズをほとんど消せるようになったのが進歩。
でも、肝心の色調とか画像処理は、上手くいきましぇん。。
TOA-130+レジューサーF5.8 750mm
QHY9(-30℃) Astrodon Eシリーズ LRGBフィルタ
L:10min x6, RGB:10min x各2(x1bin)
EM200 SS2kPC , QHY5ガイド
CCDstack、SI6

M45とM33



金曜に撮影した画像をやっと処理できました。
M45はRGがピント外れになっていましたが、ぼかしかけてごまかしてます。
M33は撮影中 雲に襲われていますので、ちょっとコントラスト不足かもです。
TOA-130+レジューサー合計750mmF5.8
QHY9(-30℃) Astrodon EシリーズLRGB
L(xi):10min x6 ,RGB(x1):10minx各2枚
EM200+SS2000PC 8cmガイド鏡+QHY5
CCD stack、SI6で処理。

日食ツール

日曜は、金曜の分の画像処理を行なうつもりでしたが、Darkの取り直しとなりNG.
代わりに、日食ツールの仮組を行ないました。
三脚はSLIK、ポタ赤はアイベルのCD-1、微動雲台と、アングルプレートを組み合わせて、16度を実現。ところがコネクタが干渉することが判って、アングルプレートをグラインダーで一部削りました。
ジンバル的なKDS?をケンコーショップで購入。CD-1のカメラねじが短かったので、2mm長い手持ちのねじと交換。(接着剤で付けられていたので外すのが苦労しました)


鏡筒はFS-60CB。600mmのQにするかどうか悩ましいけど、コロナを撮るならCBで良いかなと思ってます。(軽いですし)
K-ASTEKのフォーカサーは軽量化と干渉回避のため外しました。ファインダーも外すかもしれません。
ビデオも撮りたいので、乗っけてみました。重さ大丈夫かな。。。


ここで、新兵器。近くのホームセンターで、デジタル水準器を購入。精度はともかく角度が0.1度単位で表示されるのがいいです。
これで、高度はバッチリ。磁方位に慣れて無いので方位だけが心配です。

金曜の夜は忙しく。。

おととい金曜の夜は、結構忙しかったです。
金曜、よっちゃんから遠征のお誘いがあり、早く帰る準備をしました。
ところが、何気にISSの予報を見ると、17時51分過ぎに高度70度以上となる好条件ではありませんか。
ちょっと厳しいですが、TOAで撮ってから、よっちゃんの居る高鷲スノーパークへ行くことにしました。

家に着いたのが17時25分。急いで、経緯台をTOAを用意し、テルラドファインダーをガムテープで鏡筒に貼り付け、EOS kissX5をセットしました。
5分前には、遠くの山の鉄塔でピントを合わせ、ISSを待機。
17時51分、南西の空に現れ、撮影開始。天頂近くになると、経緯台による導入が難しく、結構写野から外れました。
結局撮れた枚数は78枚。今日になって、PSで切り出し、MaxImDLで動画作って、
http://youtu.be/DOjVquP9uh8 
で掲示しました。
ダイジェストはこれ↓。

撮影が終わり、ふと机の上を見ると、先週借りたDVDの返却当日ではありませんか。
あわてて、機材を積み込み、DVD返却してから、高鷲へ向かいました。

高速に乗ったのは19時15分過ぎで 現地に着いたのは21時ちょっと前となりました。現地はかなり天気がよく、絶好の撮影日和。
でも、気温は結構下がっていて10℃あるかないか。冬用の装備を持ってきて正解でした。
よっちゃんは先に到着して居ましたが、光軸がおかしいとのことで、鏡筒をバラして調整に没頭と気の毒な状態。
自分は、慣れてないので、セットアップに1.5時間くらいかかってしまい、撮影始めたのが22時30分過ぎ。

最初は、M45。L10minx6枚、RGB各10minx2枚。Bのピントがおかしくなっていたことがわかり、再度ピント出しし直して、追加B 2枚。
全体に赤経のガイドが安定しておらず、心なしか真円になっていない感じです。
途中、富山から見えた方やよっちゃんと話をしながら、撮影継続。

その後、西向きでM33を撮ることにして、これもL10min x6枚 RGB10min各2枚でスタートしました。でも、後半雲が出てきて、1枚取り直し。
月が出てきたけど、強行して撮影終了。
最後は、先日作ったEL板でフラット撮影して終了。
明け方に、名古屋から来ていた方から挨拶されたのですが、自分はトイレに行きたくて、撤収しながら話するという、失礼な形で申し訳なかったです。
機材撤収後、よっちゃんに挨拶しようとしましたが、車の中でぐっすり寝ていたので、起こさずに帰宅しました。

今朝 Darkは取り置きを使って、処理しようとしたら、何と微妙にピクセル数が合わなくて使えないではありませんか。ドライバのVerが違っていたからか?
今、冷蔵庫でDark取り直しをしている最中で、処理できず。。。

日食自動撮影ソフト


来月敢行する予定の日食撮影ですが、一通りの撮影を行うのに手動では面倒だし、インターバルタイマーでは、皆既の前後は対応できないですね。
良いソフトが無いか探してみたら、ありました。
Windows、キヤノンのEOS限定ですが、
SET’n’C – Solar Eclipse Timer and Camera controller
ttp://robertnufer.ch/06_computing/setnc/SETnC_page.htm
というフリーソフトです。
EOSに付属のリモート撮影ユーティリティと協業して、指定時間に指定シャッター速度で撮影することが出来ます。
さらに、このソフトは日食日時と場所を指定すると、撮影計画表を作成してくれます。
後は、シャッター速度を少し修正し、実際の撮影すれば、向きの監視と、皆既時のフィルターの交換くらいになる筈(?)です。
さっき、自分のEOS X5でテストしたら、あっさり出来てしまいました。
金環の時、知っていればよかったです。

バーティノフマスク作成

かねてから試したいと思っていた、TOA用のバーティノフマスクを自作しました。


材料は、ホームセンターで見つけた、「2mm厚の発泡PPシート」と「戸当りゴム」。




設計図は、バーティノフマスク自作派おなじみのサイトから。
http://astrojargon.net/MaskGenerator.aspx
カッターで作成しましたが、小1時間くらいかかってしまいました。
細かいところに自分の不器用さでガッカリするところがありますが、それなりのものが出来ました。






十字形より判りやすい感じ。ぴんたんさんのソフト使えば、さらに正確にピント合わせられそうです。